「雫ちゃんおかえり♪」
教室に戻ると英美ちゃんと怜美奈ちゃんがニヤリ笑って待って居た。
あ…なんか企んでる笑顔してる
「先輩と何話してたのぉ~?」
ワクワク笑顔で席に座った私に詰め寄ってくる2人
「べ…別に世間話?」
「そうなの?
…あ!そう言えば下沢先輩と言えばね、私もこの前見たの!」
怜美奈ちゃんが急にハッとした様に声を大きくした。
「見たって何をよ?」
英美ちゃんは驚いた様に聞き返す。
「下沢先輩と篠田先輩を!」
明と…美香先輩…?
「2人が一緒に居ても不思議じゃないでしょ?
付き合ってるんだから。」
冷静に言う英美ちゃん
確かにその通り。
「そうなんだけど!
でもね学校では篠田先輩って下沢先輩に凄くベッタリじゃない?
だけどこの前、くっついて歩いてた2人が学校の門出てしばらくしたら急に離れて歩きだしたの。
それまでのベッタリが嘘みたいに。
へんだなぁ~と思って。」
怜美奈ちゃんは思い出しながら、やっぱり納得いかないって表情で話す。