そろそろ教室に戻ろうと学食を出た時
「明…。」
管理棟から1人歩いて来た明と会った。
私を見つけて柔らかい笑顔で微笑む明
何だか明単体で面と向い会うのがあの日依頼で久し振りな気がして、少し照れる…
「雫ちゃん、私達先いってるね!」
気をきかせたのか、面白そうだったからなのか怜美奈ちゃんはそう言って英美ちゃんの手を引いて私を残して教室の方に歩いて行く。
「雫、颯太と付き合いだしたんだって?」
「…うん。」
「あいつ軽そうだけど良い奴だから…。」
「…うん。」
「って俺が言う事でもないか。」
「…うん。」
明、ムリして笑ってる
そんなに淋しそうに笑わないでよ
私が悪い事してるみたいで悲しくなる
私の事情で私が明の気持ち踏みにじったのに
私に悲しくなる資格なんてないのに
「泣かされる様な事あったらいつでも言えよ?」
「…うん。」
「先いくな。
また土曜日。」
明はまた淋しそうに笑って俯いた私の頭を少しためらいがちに、ポンポンと撫ぜて
先を歩いて行った


