オサナナジミ



「・・ウチね、実は未穂と蓮の会話聞いてたんだ」


アタシがよくなったのを確認して、胡桃がいった


『・・ごめんね。関係ないアタシが首突っ込んだりして』


「ううん。ウチすっきりしたもん。確かに悲しかったけど、自分に腹立ってる。あんな人と付き合ったウチに」


寂しそうに言った


アタシは何も言えなかった


かける言葉が見つからなかった


下手に何か言って胡桃をもっと悲しませてしまったら・・という気持ちもあった


その後も2人の間に会話はなく、あっという間にホテルに着いた


胡桃は、疲れたからと部屋へ戻った


アタシは意味もなくブラブラしていた


「未穂!」


誰かに呼ばれ、あたりを見回した


前から健人が歩いてきている


「大丈夫だった?今胡桃チャンから訊いたんだ」


『うん。大丈夫だよ。でもなんか蓮クンと話してる最中に倒れちゃったらしくて、言いたいこと言えなかったよ』


「そっか・・でもアイツ浮気したって認めたんだろ?」


『確かにそうだけど・・なんで知ってるの?』


アタシ健人に話した覚えないけど


ってかその前に倒れたし


「あぁ蓮が言ってた」


『え?自分が浮気してたって言ったの?!』


「そんな感じ。で、探してたんだよアイツのこと。なんか突然消えちゃったから」


『消えた?』


「荷物はあったから、帰ってないとは思うんだけど・・」