オサナナジミ



「んーっ」


胡桃が起きたようだ


「今何時ぃ?」


『えっとね・・』


アタシはケータイの時刻表示を見た


『8時12分だよ』


「もうそんな時間?寝てると時が過ぎるのはやく感じるねぇ」


なんていいながら顔を洗いにいった


「じゃあ俺も部屋戻ろっかな。あいつから話聞かなきゃだし」


小声で囁き、健人は部屋に戻っていった


胡桃のことを考えると今すぐにでもつれて帰りたいけど、あいにく今日はアタシ達の地元までの電車は出ない


さっきは目をつぶってたからわかんなかったけど、戻ってきた胡桃の姿を見ていられなかった


目は泣きすぎてすごく腫れてる


ほっぺには涙のあと


まだ微かに震える唇


1日で随分痩せたように見える


「未穂!朝ごはん食べに行こっ」


弱みは見せない


素直に気持ちを言ってくれない


それが見てて辛いよ


心配掛けたくないって思ってるのかもしれない


でもそうしてる方のが心配だよ


『そうだね。朝ごはん何かなー?』


食い意地はってるねと言い、先にいってしまった


『ちょっと待ってよ胡桃!』