『ん~寝ちゃった・・』


気づくともう朝だ。


「未穂ーお休みだからっていつまで寝てるの」


ドアの方からオカマのような声がした。


ビックリして起きるとそこにはお兄ちゃんがいた。


「驚いた?」


『なんなの??変な声だしちゃって』


「忘れたの?今日は俺の彼女の誕プレ買いに行くっつただろ?でも俺女が欲しがるものってよくわかんないから」


そーいえばそんなことあったっけ。


『で、アタシが一緒に行くって言ったんだっけ?』


寝ぼけてて頭が回んない。


「そ。だからとりあえず起きて準備しろ!」


軽く身支度を整え下におりていく。


お兄ちゃんはそわそわしながら待っていた。


『お待たせいたしました』


「やっと来た。早く早く!」


ちょっと歩いて繁華街のアタシのお気に入りの店に入った。


『どういうのを買いたいの??』


「だからそれがわからないんだよ。女の子ってどういう物が好きなの??」


どういう物が好き?


『好きな人から貰ったら何でも嬉しいと思うんだけどなぁ』


「そっかなーでも何か例えを言ってよ!貰って嬉しいものの」


何でも嬉いけどな・・。


『おそろいのキーホとか?ネックレスとか?指輪なんかは記念日がいいと思うけど』