『はぁ・・2人とも彼氏いるのかーアタシだけじゃん彼氏いないの・・』


「そうそう。そこで提案なんだけど、この旅行で健人クンと付き合っちゃえば??」


はい?


『ふざけないでよ!もう』


「ふざけてなんかないよ。もう言っちゃうけど未穂の気持ち次第なんだよ。健人クンは誰が見ても未穂に気があるよ?」


『な訳ないー』


「・・とにかく、健人クン誘ってきてよ!みんなで話し合わなきゃ」


『わかった』


アタシは健人を探しにいった。


まずは・・外。


『あれ?サッカーしてないの??めずらしい』


いつも休み時間にはここでサッカーしてるのに。


体育館かな?


『原田クン!』


アタシはそこらへんにいた唯一名前を知っていた人に声をかけた。


「あっ未穂ちゃん。どうしたの?」


『健人いる?』


「木下?今日は来てないなー。てか木下はサッカー部だし校庭じゃないの?」


『ううん。いなかった。ありがとっ。じゃあね』


「おう」


健人どこにいるんだろう?


肝心なときにどこにもいないんだから。


アタシは一通り校舎の外を見てみたけど健人はどこにもいなかった。


中にいるのかな?