オサナナジミ



落ちる演技のはずだったのに、アタシは本当に落ちてしまった


『痛っ』


立とうとしたけど力が入らない


足が・・痛い


ひねっちゃったかな?


「未穂っ」


『健人・・?』


「大丈夫か?ここマットあるはずじゃなかった?」


『うん。何かの手違いだったんだよ・・ッ』


「腫れてんじゃん。ほら、掴まって」


そういい、アタシに手を差し伸べた


『ダメだよ。健人は、この後出番があるんだから・・』


「大丈夫。まだ白雪姫が死んでるのを見つけたところだから」


そのまま健人はアタシを抱え、保健室へ連れて行ってくれた


『ごめんね。体育館戻って?もうすぐ見せ場でしょ』


「そうだけど・・未穂のが心配だし」


{ドキッ}


『ダメだよ・・健人は王子様役なんだから』


「そんなの他の奴らがなんとかするって」


『でも・・』


「大丈夫だから」


{ドキッ}


まただ・・


なんでアタシドキドキしてるの?


『やっぱり戻ろう?アタシもう出番ないし。今ならまだ間に合うでしょ?』