オサナナジミ



悩んだ末に、委員長の栗原さんに聞きにいくことにした


『栗原さん!』


栗原さんは図書室で本を読んでいた


「仲島さん」


『あのさ、放課後練習でしょ?でもアタシ部活もあるの。どうしたらいい?』


「部活前にちょこっとやるだけだから、心配ないと思うよ」


『でもそれじゃ、あんまり練習とかできないんじゃない?』


「仲島さんは継母だったわね?大丈夫。あんまりみんなと練習するところないから」


栗原さん(本名:クリハラサトミ)はすごく真面目


勉強はすごいできるし、クラスをまとめるのも上手


でもあまり接点がない


昼休みになると、そそくさと出て行っちゃうから話もできない


こうやって話すのは初めてかもしれない


『アタシはいいけど、美沙は?バスケ部大会あるらしいよ?』


「じゃあ部活を優先してもらうわ。お芝居はいつでも練習できるから」


『台詞いっぱいあるよ?みんなと一緒のシーンばっかりだよ?』


「大丈夫よ。なんなら仲島さんが白雪姫やる?」


言いたいことをわかってくれない


本を読みながら答えてくるし


『美沙はそんなにやる気じゃないよ?』


「誰もやる気ないじゃない。いやいややってる。あなただってそうでしょう?」


『確かにそうだけど・・ってかそれがわかってるならなんで劇なんかにしたの?』


「多数決なんだから仕方ないでしょう」


『誰よ?劇やりたいなんて言ったの?』