「話してもいいんじゃない?男友達がいたって彼氏サンはなんとも思わないんじゃないかな?」


アタシよりも恋愛経験をしている麻耶


アタシは初めてだけど


『どうしても2人と話せないの。罪悪感がするっていうか・・』


「気にしなくていいと思うよ。山崎サンだっけ?も女の友達くらいはいるんじゃない?」


確かにそう


辰也だって女友達くらいいる


アタシが健人たちと話してたって何も変わらない


『アタシ自分が何をしたいのかわからない』


「初カレなんてみんなそんなもんだよ。私も初めて付き合ったときは他の男の子のメアドとか全部削除したもん」


『アハハっ形からってこと?』


「そうだと思うよー若かったねぇ」


なんか気持ちが軽くなった


今なら話せそう


いや、今しか話せないと思う


『麻耶、アタシ健人たち探してくるね』


教室を飛び出した


健人はどこにいるのかな?


サッカーしてる?


窓から校庭をみたけど、健人はいない


また自習室?


遠いんだよね・・


反対側の校舎じゃん・・