ステルスが目の前に立っている

――夢?

彼は、ウラハラですれ違っただけの存在

「ミウ……」

ステルスは、甘い笑顔と甘い声でワタシの名を口にする

――なんで、ワタシの名前

ワタシを映してるその瞳は深く、笑顔ほど甘くないスッとしたまぶた

――わかった、ナイだ。ワタシをこんなに見つめてくれるのはナイしかいない

「どうしたの、ナイ。
 声も顔も、キレイすぎて、まるで……」

ワタシは恐ろしくなってきてそのコトバを口にできなかった

――この世のものじゃないみたい……

ナイがどこかにいってしまいそうな気がした