─不良が愛した女の子─




その時──…



──ミシ…



階段の軋む音が聞こえて
目を向けると柄の悪い奴が
1人煙草をくわえて降りてきた。



コイツだ…



コイツが莢架を…



そう思うと腹の奥から
何かがくつくつと込み上げた。



「てめえ…」



俺たちはソイツを睨み付けた。