「いやっ、やめて!!」



あたしはアイツを突き放すと
部屋の中でできるだけ逃げ回った。



でもアイツはあたしの腕を
掴んだ。



「めんどくせえんだよっ」



──ジュ…ッ



アイツはあたしの腕に
タバコを押しつけた。



「あぁぁぁぁぁぁあ──…っ!!」



あたしはその場にガクリと横たわった。



「はっ…弱え女」



そう言うとアイツは部屋から出ていった。