─不良が愛した女の子─




──ドクン…ッ



胸の中がざわついた。



本当に…信じてもいいの?



あたしは傷つかない?



男はあたしの考えていることが
わかったのか優しく抱き締めると



「信じろ」



とだけ呟いた。



ただそれだけなのに。



あたしの心は救われた気がした。