「莢架」 「……」 「俺たちを信じろ」 「信じて傷つくのはあたしだよ」 「傷なんかつけさせねえ」 「けっきょくは独りになる」 あたしは怖いんだ。 軽蔑されることが。 独りになることが。 あたしはいつから 信じることを怖くなったのだろう。 裏切られたときの傷が大きいから。 もう傷つきたくない。 独りにしないで──…