─不良が愛した女の子─




「…いやあっ!!」



──バシッ…



俺の手は女によって叩かれた。



「いってえ…」



「いや…やめて…っ」



女は今にも泣き出しそうだった。



「……」



「ごめ…なさい…っ」



女は震える声でいった。



「いや、別に…いい」



俺は伸ばしていた手を
スッと引っ込めた。