「もしもし〜?莢架ちゃ〜ん?」



あたしはその声にゾッとした。



「な…んで」



あたしの声は震える。



「元気だったあ?」



耳を塞いでしまいたい。



瑠威たちも不思議そうに見ている。



「なんであんたが
ママのケータイから電話してくんのよ…っ」



あたしは完全に正気を失っていた。