「あたし…莢架の友達の 亜朱佳です。 ちょっと瑠威さんに 頼みたいことがあって…」 と申し訳なさそうに言った。 「あー…えっと… 亜朱佳ちゃんだっけ? もうすぐ授業始まるし、 ここじゃなんだから 保健室で話そう」 と俺じゃなく大樹が言うと 亜朱佳ちゃんは 「はい…」 と返事をして 保健室にみんなで入った。 少しの沈黙のあと──… 「莢架のことなんですけど──…」 と亜朱佳ちゃんが話し始めた。