いつも通りに学校について 莢架と別れるとおれたちは 保健室に向かった。 「蓮、今日莢架に着いてろ」 俺は蓮にそう言った。 「あ?何でだよ」 「今日の朝、莢架の様子が違った。 俺たち2年だから蓮しか無理なんだよ」 「…ったく、わかったよ」 蓮はそう言うと来た道を また戻って行った。 何かあってからでは遅い。 莢架を独りにはさせねえ。