「やだ…やだよ…っ」



そう行って苦しい顔をする莢架。



「莢架?」



「行かないで…っ…叶!!
いやあぁぁぁぁぁぁあっ!!」



「莢架!!」



俺が思いっきり莢架を呼ぶと
莢架は目を覚ました。



「あ…あたし…っ」




まだ涙を流す莢架。



俺はそっと抱き締めた。



「莢架…大丈夫だ。
落ち着け」



「はあ…っ。
…瑠威、ごめ…なさい」



「ああ、大丈夫だ」



次第に莢架はゆっくりとしていった。