「瑠威、親父動かせねえ?」



瑠威の親父さんは現役の刑事だ。



その中でもけっこう上のなかにいる。



「クスリが関わってるから
手は貸してもらえると思う」



瑠威が言った。



「まずはっきりと組織を
見つけねえとな」



「ああ」



みをなが真剣に話しているなか
時間は少しずつ過ぎていった。