─不良が愛した女の子─




あたしはそれを一枚ずつ
眠っている瑠威、隆哉、蓮に
かけてあげた。




そして、ふと疑問に思ったこと。



「ねえ、大樹」



「ん?」



「大樹たちって学校行ってるの?」



今の大樹たちは私服だけど
普段は学校行ってるのだろうか。



「うん、行ってるよ」



「えっ!?」



「えっ!?って何だよ」



「あ、ごめん。
なんか意外で」



「よく言われる」



そう大樹は寂しそうに笑った。