─不良が愛した女の子─




あたしたちはたまり場に帰って
しばらく自由な時間を過ごした。



ふと時計を見ると
夜中の11時を差していた。


起きてるのはあたしと大樹。



他のみんなは寝てる。



疲れたのかな。



あたしが疲れさせちゃったんだもんね。



「大樹、毛布ある??」



「あっ、うん。あるよ」



「三枚くれる?」



「はいよっ」



大樹はそう言ってあたしに
三枚毛布を投げてくれた。