「悠汰君・・・ちょっと、いい?」

「・・・・・・・」


悠汰君は、何も言わず席を立った。

あたしは、悠汰君を体育館裏に呼んだというか、連れてきた。




「用があんならさっさとしろ。」

「ごめんね?あのねっ!あたし、悠汰君こと・・・す、すきなのっ!」

「あぁ?」

「えっ?いいの?やったぁー!これからよろしくねっ!」

「は?ちょっ・・・」

あいつはスキップしながら戻って行った。
俺、何もOKしてねぇぞ?



あいつのスキップを見てたら何も言えなかった。










あたしは悠汰君に告白することを姫香に言ってなかった。



「姫香~今、悠汰君に告ってきたの~。んでOKもらったんだ~」

「へぇ!よかったジャン!おめでとっ!」

姫香が抱きついてきた。ありがと~って何度も言った。













姫香、あの時一緒に喜んでくれたよね?


あれも嘘だったんだ・・・