「ただいまぁ~。」

「おかえり。ご飯できてるわよ。着替えてらっしゃい。」

あたしの家はパパ、ママ、おねえちゃん の四人家族。
おねえちゃんは、良き相談相手でもあり 良きケンカ相手でもある。



ボフッ    あたしはベッドにごろーん。帰り道のときの事が頭によみがえる。

あぁ~やっぱ悠汰君カッコいいなぁ~。


告っちゃおっかな~  なんて・・・でも・・・このままウジウジしてんのもヤだし・・・

おねえちゃんに相談しよっ。


コンコン。

「はぁーい?」

「おねえちゃ~ん。ちょっと相談したい事があって・・・」

「なんだ~七海か。いいよ。相談。」

「うん。」



・・・・「それでね、告白しよーかなぁーと思ってサ。」

「う~ん・・・まぁ、それでこそ七海だし。いいとおもうよ。告っちゃえ!」

「そうだよね・・・あたし、告白する!」

「うん!がんばって!」






その決断が、今後のあたしの「運命」にかかわる事だったなんて。今のあたしは知ることもなく・・・・・・・





翌日。

「姫香おはよっ!今日は遅れなかった!」

「いっつもこんなだったらいいんだけどな~。なんて。べつに遅れたってイイよ。」

「ひめかぁ~~~~ず~~~~っとあたしの親友だよね?」

「なに言ってんの?七海らしくなぁーい」

「姫香~大好き~!」






この約束も、いずれ、守れないことになってしまう。

たった今、たった今、約束した事だって。

「運命」って、変えられないものなのかな?

だとしたら、あたし、もうだめかもしれない。