寮の歓迎会は食堂で行われた。

周りはほぼロシア人だ。

外国人なんて俺くらいじゃないか。

気さくなロシア人学生たちは

俺の胸の名札を見て話しかけてきた。

もちろんすべてロシア語だ。

「キリハラ?

もしかして、キリハラ先生の息子?」

「そうだよ」