「自分あたしの事好きすぎ…」
「わ、…どしたん?」
「もっと余裕持ってよ」
そのまま彼の首に腕を回して、
ギュゥって抱き付いた。
いつだって全力投球過ぎる。
そんなんじゃすぐバテて、
ヘロヘロになってまうよ。
それこそあたしなんて
我が儘で天の邪鬼で素直やないし…
体いくつあってももたへんよ。
「…好きな気持ちに、
手なんか抜けへんわ」
「なに言って…ん、」
ちょっとだけ体を離して彼を見たら、
ちゅ、って唇を啄まれた。
カア、と顔に熱が籠もる。
ここ外やのに…
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