「トモくんひどい・・・」


真冬はしょげてしまった。


しばらくして伯父が帰ってきた。


「真冬、さっきトモから連絡がきて
温泉にはあさって直接向かうって
言ってたぞ。」


真冬はがばっと立ち上がる。


「しごとで明日は間に合わないが
あさっての夕方には合流して
一泊できるようにするって。」


見る見るうちに
真冬は元気になる。


そこで伯父が叱責した。

「真冬、男にとって仕事は
家族を養う土台なんだ。
優先だからな、わがままなことを
これからは言うな。」


真冬は母にかくれ
「はい」と言って
飛びあがった。

智久は真冬には全てなんだ・・・・