季節は冬・・・・・
クリスマス・冬休み・正月・・・・


針のむしろの日々を過ごした。


幸いなことに
今年の誕生日を家族で
温泉で祝うことになったようで
私は留守番をすることになった。


前日のことだった。


真冬が泣いて電話で話している。



「だめだって、楽しみにしてたのに。
いいから帰ってきて。」


伯母は心配そうに顔をしかめた。



「だって・・・トモくんがいないと・・・」


智久は出張していた。
あした帰ってきて一緒に出かけることに
なっていた。


あまりに電話口でごねたから
智久は一方的に切ってしまったようだ。