「ひどい・・・・・」
私の心はズタズタだった。


部屋の中もぐちゃぐちゃだった。


ピンクのランドセルの中に
しまっていた
王子様の手袋が・・・・


大事にしていた
私の希望の光が・・・・
燃えてしまった。


何がおきたのか私にはわからない。


智久の手袋?


あのおにいさんはあまりにも
幼いころと
雪の日と涙でかすんでいて
覚えていないけど


あのおにいさんとの
約束が私の希望だった。
きっとおにいさんが私を
迎えにきてくれるって・・・・