~Snow White~『一巻』

「おとうさま、おかあさま
誰かが雪湖にこういうことしてるけど」


真冬が震えていた。


「トモくん・・・・・
トモくんのでしょう・・・・?」


真冬が持ってきたのは
王子様の手袋だった。


「そ・・・それは・・・
私のです!!」

夢中で真冬から取り返したら
千秋に殴られた。


「なんで、トモくんの手袋
あんたが持ってんの?」


私は何がおきたかまだ
分からずにいた・・・・


「智久さんの?
違います・・・・小さいころ・・・」
でも話しちゃだめだって
王子様と約束したから・・・・
私は口を閉じた。


「何よ、言いなさい!!」
真冬に押された。