~Snow White~『一巻』

智久と目が合った。

まずいという表情をしたから
目をすぐそらした。

しばらくしてから
ドカドカ戻ってきた。


「ね、雪湖
あんたあの洗顔と乳液どうした?」


「え?」


「あんたの部屋にあったよ。」


「部屋って・・・
ほんとに部屋に行ったの?」


「どういうこと?
ミツさんにもうお願いしたの?」

ミツが
「何のことですか?」
と言った。


それは私のセリフだ・・・・・・


「答えなさいよ。」


「知りません、さっきまでは
なかったし・…知りません。」
そう答えるしかなかった。