お風呂洗いをすませてあがってくると
伯父と伯母の姿しか
リビングにはなかった。


「あなた・・・・
トモのことになると真冬は
気ちがいのようになるわね。
しばらく会わせなかったから
大丈夫かと思ったけど・・・・
トモにもいいお話あったら
すすめてくださいね。」


「すすめるって
まだ仕事も落ち着かないのに
せめて5年はかかるだろう。」


伯父は笑った。


「笑いごとじゃないです。
だからむこうで就職するって言ったのに
わざわざ内定取り消して
あなたがこっちに呼び寄せるから・・・」



「トモにいずれは任せたい。
息子みたいなもんだし・・・
娘たちの夫にはまかせたくない。」


「ありがたいお言葉だけど
私は真冬が心配・・・・」