二人は私に目もくれず
テレビのことで話まくっていた。


それから少しして
伯父におぶられて真冬が出てきた。


湯上りの二人は顔が
真っ赤だった。


「ジュース~~死ぬ~~」
真冬は伯父にからみついた。


私は変な気分だった。
父を知らない子をとられたような…


「ほら、早く!!」
ミツに言われて
コーヒー牛乳とビールを持っていく


「おとうさま、トモくんいつ遊びにくる?」


「しばらく来ないよ。
トモは東京の大学に行くからね。」


「あ~ん!!やだやだ!!
どうして東京に行かせたの?
ダメって言ってよ。」

真冬は頬を大きく膨らませた。