「あなたは、こっちよ。」

ミツにうながされて
私は台所に移動した。

家族団欒が見える小さな
テーブルに私の食事が
おいてあった。

一人で食べるの?


「あなたはここで食事してね。」


楽しそうな家族を見ながら
一人で食べる食事が


こんなに辛いなんて



ここに私はどうして呼ばれたの?
お手伝いさんとして?



末っ子の真冬は一番よく
しゃべっていた。


伯父はとろけそうな顔で真冬を見てる。


私は伯父が父に見えて
仕方がなかった。