~Snow White~『一巻』

大きなテーブルの奥に座ってる


「パパ!?パパ・・・・?」

私は思わず駆け寄って抱きついた。


「パパ!!!」



少し間があいた。


「離れなさい。」
静かで冷たい声がした。


「離れなさい。」
もう一度・・・・・


私は静かに父から離れる。



「私は、おまえの父親とは
双子なんだ。」


「双子!?」
私だけではなく娘たちからも
そんな声が飛び出した。