~Snow White~『一巻』

「ここがあなたの部屋ね。」

物置の入り口がある
向かい側のドアを開けた。


「机やタンス、ベット
も用意して下さったのよ。
感謝なさいね。」


薄暗い部屋だった。


ここはこの家でいう地下だった。


「向かいがガレージだから少し
寒いと思うけど、暖房はきいてるから
大丈夫でしょう。
ここにあるインターフォンで呼ばれたら
上にあがっていってちょうだい。」


呆気にとられて何も言えなかった。


「荷物の整理をして
少し休んでていいわ。
後で呼ぶから・・・・・」


「あ、テレビは・・・・・」


「上にあるから仕事しながら
見たらいいわ。
ラジオは置いてあるから。」
そう言ってミツは出て行った。