~Snow White~『一巻』

「庭に入ってもいいのかな。」


「いいよ、入りなさい。」


母が手入れしていた庭・・・・

白いバラが
咲き誇っている。



幸せだったあの頃・・・・
父と母の愛を
体いっぱい感じていた。


孤独なんて知らないあの日
振り向けば
両親の笑顔があった。



「誰がお世話してくれてたんだろ。」



「お礼がいいたいな。」



「お礼かい・・・
どうかな~~~」



「うれしい・・・
こんなにママがつくってたまま」



「誰か住んでいるんですよね?」

私はリビングのベランダに
近寄った。