~Snow White~『一巻』

「雪湖ちゃん・・・ついたよ・・・」

今井の声で目がさめた。


「あ・・・」
眠い目をこすって車の外に
出た私に飛び込んできたのは
とても大きな家だった。


「うわ・・・」



高い塀に囲まれた茶色の家


大きな表札が出ていた。


大柴


私と同じ名字・・・・
父の兄


どんな人なんだろう・・・・


今井がインターフォンを鳴らすと
甲高い声が聞こえて
しばらくして玄関のドアが開いた。