~Snow White~『一巻』

「雪湖ちゃん…雪湖……」



「ん・・・・?」

優しい声に目が覚めた・・・・・。



「おいで・・・・。」



助手席のドアを稔が開いて
手を差し伸べた。



「う・・・・ん・・・・」
体を伸ばしながら
私は目をこすって稔の手を握った。




「寝ちゃって・・・
ごめんなさい・・・・」


「いいんだよ。
その方がこっちもよかったから。」



「見てごらん。」



私は目のまえに広がる風景に
驚いた。


美しいアイスバーグの花が
咲き誇っていた・・・・・


「うわ~~」
思わず声をあげた。