~Snow White~『一巻』

「うん・・・・
ちょっと飲み過ぎて・・・・・」


わかっていても
背中に冷たいものを感じた。



「ひどい・・・・・」


「ごめん・・・・
酒に逃げたんだ・・・・・。
どうしていいのか
わからなくて・・・・・。」



「寝ただけ?
何もないの?」



しばらく無言だった・・・・・



「トモ?」



「わかんない・・・・
ごめん・・・よく覚えてない。」


涙が出てきた。


「覚えてないって・・?」



「かなり飲んで・・・・
でも誰かに一緒にいてもらいたかった。
抱きしめてもらいたかったんだ。
俺も情けないやつなんだ。
ずっとずっと責められ続けて
初めてだった、こんなに弱いんだって
その時、ずっと華が・・・いてくれた・・・・」

絶望的な言葉だった。