これから先
何が私を待ってるのだろう



両親の自殺


孤児となって園で過ごした日々



そしてこの屋敷に引き取られて
家族にしてもらえず
孤独に暮らした日々


そんな毎日の中で
智久だけが生き甲斐だった。
みんなが見ていない時だけ
優しく見つめてくれた。


いつしか智久があの雪の日に
出会った王子さまと
知った。

運命だと思っていたけど


智久は知っていた。

いつかまた出会うことを……


入学式の日来てくれていた
うれしかった。
晴れ舞台を智久は見てくれた。

私を想ってくれていたことが
うれしかった。