「真冬はね・・・・・
異常なほどトモくんなの。
それはもう・・・
私たちは兄妹のように育ってきた。
私とトモくんは
兄妹喧嘩を繰り広げて
成長してきたけど
千秋や真冬にとっては憧れの人だった。
千秋の気持ちにも
気づいていたけど
真冬が甘えるポジションを変えてくれない。
そのうち
真冬が恋してるのがおかしいと
言われるようになって
拒否されたり距離を置こうと
トモくんにされるのを見て
千秋は心を隠したの。
千秋も真冬もトモくんに対しては
一歩も譲らない。
それが雪湖ならなおのことだから
ここにいたら・・・・
つぶされるわよ。」



「用意しなさい。」

三原が言った。



美春が手早く私の荷物を
まとめた。

なすがまま茫然と見つめていた。