~Snow White~『一巻』

キョロキョロと当たりを
見渡す。



「ソファーの色が違うな~」


「やっぱ特別なんじゃないですか~?」


「でも、エプロンつけてたよね。
真っ赤なエプロンと
真っ白のフリフリエプロン
どっちも可愛かったよね。
萌え~~~ってさ~~
今日はどうしてそんなに地味なの?」


酔った人間に容赦はない・・・・


華が家族と同じ目で私を見た。



そして


「ほら、今夜はそんなはなししに
お邪魔したんじゃないでしょ?」


そう言って暴走を食い止めたが
もう私たちは絶対絶命だった・・・・



うわの空に動揺する智久


謝りたい気持ちだった。
あの時のデジカメに
証拠を残してしまったことに・・・・


楽しい時間が
大柴家にとっては
真実を知る時間になった。