~Snow White~『一巻』

「では、行きますか。」

スーツの人は隣に運転手の顔を見た。

「さよなら~先生~~~
さよならみんな~~~」

見送る人達が見えなくなるまで
私はずっと後ろを見ていた。


しばらく走ると
恭吾の店の前・・・・・

店の前に恭吾とかーしゃんと
おとうさんが立っていた。

私は車の窓を急いで開けて

「ありがと~~
また会いに来るから!!
かーしゃん~!!」
と叫んだ。


かーしゃんはま~るいからだを
揺らして大きく手を振って

「幸せになるんだよ~~」と叫んだ。

そして恭吾はおとうさんの胸で
泣いていた。


またね・・・恭吾・・・
ありがと・・・