~Snow White~『一巻』

だいたい用意が終わって
一息ついた。


「ミツさん、恵子さん
もう少しよろしくお願いします。」

伯父と伯母が
二人にお手当を渡した。


「これはお給料と別です。
気持ちですから。」

そう言うと、二人の声は弾んだ。

「おまかせくださいませ。」



私は無視か・・・・・
中途半端な立場の私は・・・

なんでも当たり前なんだ。

そう思うと
情けなくなった。

お金はいらない・・・・


でもいたわりの声を
かけてほしい・・・・


私だって必死に手伝っているけど
ここで生活させてあげてる
学校に通わせてやっている
だから私は何をしても
当たり前なんだ・・・・・。