~Snow White~『一巻』

魔法がとけて
いつものように大柴の家で
いつになく必死に働いた。


マンションには行くのが怖かった。


華の形跡が残ってる気がして…
行ったらそれを
探したくなくても
探してしまう自分が想像できて…


真冬はコートを
買ってもらったようで
久しぶりにニコニコしていた。


私は・・・・
智久の視線をまた避けていた。



トントン・・・


ベットの壁を叩く音にも
反応しないと
やがてそれもなくなった。



華には勝てない・・・・
自分の自信のなさが辛かった。


秘密の恋が・・・・・
悲しかった・・・・・。