「妹さんどうして死んだんですか?」


食事をしながら
聞いてしまって
失敗したと思った。

「あ…いいんです、
ごめんなさい、辛いこと聞いてしまって。」


私は慌ててそう言った。


「いや・・・
妹は一人の男をずっと愛したばかりに
ボロボロになって
死んでいった…」


「そうなんですか。」


稔の顔は怒りに変わっていた。



「すべてはあの男のせいだ・・・」
ぼそっと呟いた。



あの男・・・・


一人の男をずっと好きだった
稔の妹はえらいと思った。
恋が実らなくても
私は智久を想い続けられるだろうか


ボロボロになったとしても・・・