「うわ~~~」

突然の真っ白な花束に
涙があふれた。

「どうしたの?」
稔が慌てて私の顔を
覗き込む。



「このお花大好きなの。
ママのお花なの・・・・・
うれしい~~
このまえお墓参りに持っていたけど
その二倍以上もあるわ
すごい、すごい!!」



稔が私の涙をハンカチで
吹いてくれた。


「喜んでくれて
うれしいよ。」



「うれしい通り越して
感謝してます。
私のためにこんな素敵なプレゼント
していただいて
まるでお姫さまみたいで・・・・」


「私にとってはお姫さまだよ
雪湖ちゃんは・・・・
美しくて聡明で・・・・
妹によく似ているよ・・・・」

稔の目を潤んでいた。