「好きよ。
彼はいつも優しいもの。
彼だって辛いの、傷ついてるの。
でも……多くは語らない
何かが彼をしばりつけている。
彼が私にいつも
ごめんねと言うたびに私は彼を
抱きしめたくなる。
おとうさまには申し訳ないけど……
彼を愛してる。
彼についていくわ。
もしそれで勘当されてもいいと
思ってる。」

美春はきっぱり言い切った。



私はジュースを入れようと冷蔵庫を開けた。


「雪湖・・・」

美春が手招きをした。



「この間はありがとうございました。」


美春に頭を下げた。