家族・・・・・・

その温かい言葉に反応した。

恭吾の家はいつも賑やかで
かーしゃんんの明るいどなり声が
響いていた。


温かいラーメンのような
恭吾の家がとても居心地がよかった。


パパとママが死んで
ちょうど一年がたっていた。


「お墓もお参りしたいだろう?」


「お墓!?
パパとママの!?」


「おじさんがちゃんとしてくれてるよ。
安心しておじさんのところで
暮らしなさい。」


その人はそう言った。


「春休みが始まった日に
迎えにきます。」


私は園を出ることになった。